ヤマハは、延長タイブレークの末に力尽き、地元優勝を果たせなかった。決勝で東海理化(愛知)と対戦し、2-3でサヨナラ負け。準優勝に終わったが、若手選手が首脳陣の期待に応え、収穫を得た大会となった。閉会式では大会表彰選手が発表され、ヤマハからは九谷青孝(はるたか)投手(31)が敢闘賞を受賞した。

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準決勝で日本製鉄東海REXを5-1で破り、3大会ぶりの決勝進出を果たしたヤマハは、東海理化(愛知)との決勝に臨んだ。2回表、前日6日の沖データコンピュータ教育学院戦で4安打4打点を挙げた7番永浜晃汰内野手(23)が、2死三塁の好機で右前へ先制適時打。好調を維持し、大事な一戦で結果を残した。

永浜と同期の先発・清水蓮投手(23)は、5回5安打1失点。相手打線の粘りに苦しむも、気迫の投球。3日の予選リーグ初戦・日本製鉄かずさマジック戦で、8回1/3を1失点ながら敗戦投手となり「勝ちきれない自分に腹が立つ」と話していた。味わった悔しさを力に変え、試合をつくった。

その後は一進一退の攻防。6回にリードを許したが、8回に永浜が三塁打で好機を演出し、同点に。2番手・九谷、3番手・波多野陽介投手(27)ら救援陣の踏ん張りもあり、試合は延長戦に突入した。

延長11回表、チームはタイブレークで好機を迎えるも無得点。その裏、1死二、三塁のピンチから右犠飛で決勝点を献上。2-3でサヨナラ負けを喫し、17大会ぶり4度目の優勝はならなかった。【河合萌彦】