3冠射程!! 楽天茂木栄五郎内野手(27)が、8日西武戦(メットライフドーム)で先制の4号ソロを含む3安打3打点の大暴れ。チームを今季2度目の3連勝に導いた。猛打賞で打率を4割5厘に引き上げ首位打者の座をがっちりキープ。4本塁打、13打点もリーグ2位。絶好調の不動の5番が「ワシンガン打線」をけん引する。

  ◇  ◇  ◇

「山賊キラー」茂木のバットが止まらない。まずは同点の2回1死。西武先発上間の2球目、低めの128キロスライダーを振り抜いた。「変化球は狙ってなかったですが、うまく反応して打つことができました。打った感触もよかった」と自画自賛の先制弾をバックスクリーンへ突き刺した。

リードを2点に広げた6回1死一、二塁では、上間に代わった左腕佐野の3球目を左越えに2点適時二塁打。「代わったばかりだったので、(球を)見ていったら相手に押し込まれると思った。振れる球を積極的に振ろうと思った」と積極的なスイングで仕留めてみせた。さらに8回1死一塁の第4打席で左前打。得点にこそつながらなかったが、きっちりチャンスを広げた。

昨季西武戦では打率4割3分3厘、4本塁打、18打点といずれもカード別で最高の数字をマークした。この3連戦も3割6分4厘、2本塁打、5打点とデータ通りの活躍で、同一カードでは今季初の3連勝に貢献した。「すごくベンチから声が出ていて、選手を後押ししてくれていますし、出ている選手も誰かというよりは、誰かが打てなかったら誰かがカバーするとか、みんなでいい流れでできている。すごくチームの雰囲気もいいのではないかなと思います」とキャプテンとして手応えを示した。

9日からは本拠で昨季覇者ソフトバンクを迎え撃つ。「倒さないといけない相手。3連勝していい流れでいけると思うので、まずは初戦を全力で取りにいきたい」。好調バットマンは“タカ狩り”に狙いを切り替えた。【鈴木正章】