日本ハム万波中正外野手(21)が待望のプロ初安打をマークした。2年ぶりにスタメン出場したオリックス戦(京セラドーム大阪)の5回だ。山崎福が投じた106キロのカーブを右中間へはじき返す二塁打。続く清水の適時打で一時勝ち越しのホームを踏んだ。「勝ち越しだったので、すごくうれしかった」とチームにとっても大きな一打だった。プロ3年目で手にした初安打のボールは「落ち着いたら両親にあげたい」と笑みがこぼれた。

2年ぶりに昇格した9日の試合からベンチでは大きな声でムードを盛り上げ、この日は攻守交代時も駆け足、一塁までは当然のように全力疾走した。2軍スタートとなった今春キャンプで原田2軍監督から訓示された約束事だ。「そうしたらチームとして絶対に何か変わるからと」。昇格までにイースタン・リーグではトップタイの5本塁打。戦う舞台が1軍でも「ファームでやってきたことが、そのまま出せた」と、はつらつとした動きでうれしい結果を引き寄せた。

栗山監督にも「マンチュウ(万波の愛称)のツーベースは大きかった」とたたえられた。1軍昇格からチームは今季初の連勝。「がむしゃらに泥くさく。ブレずにやっていきたい」と話す万波がチームに上昇気流を起こしていきそうだ。【木下大輔】

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