東京6大学野球は11日、第1週2回戦が行われる。第1試合は午前11時開始。

【第1試合 法大-慶大】

法大は、1回戦をエース三浦銀二投手(4年=福岡大大濠)の「ノーヒット・ワンラン」で勝利した。2回戦の先発は、左腕の山下輝投手(4年=木更津総合)か。豊富な投手力で連勝を狙う。初陣勝利を挙げた加藤重雄監督(64)は「投手中心に粘り強く守り抜くのが1つの目標」と話した。昨秋はリーグ最多12失策で5位に沈んだだけに、無失策で1点差勝ちした1回戦に手応えがある。

慶大は、とにかく打線の奮起が必要だ。1回戦のノーヒット負けに、堀井哲也監督(59)は「三浦君から、そんなに点は取れないと踏んでいた」と話すが、やはり無安打では厳しい。福井章吾主将(4年=大阪桐蔭)は「切り替えられるか。これで優勝がなくなったわけではない。もう1度、チームでやることをやって明日を迎えたい」と話した。

【第2試合 早大-東大】

連覇を狙う早大は白星スタートしたが、1回戦後の会見は重い空気も漂った。終盤に投手陣の制球が乱れ、四死球が絡んで5失点。最大6点差から1点差に追い上げられた。8回には、飯塚脩人投手(2年=習志野)原功征投手(3年=彦根東)がリーグ戦初登板。飯塚は先頭への四球から失点。原は2四死球で降板した。小宮山悟監督(55)は「初登板だったので。次は、こういうことはないと思う」。リーグ戦の先々を見据え、勝って経験を積めたことをプラスにしたい。

東大は、あと1歩まで迫りながらの惜敗だった。機動力を絡めた攻撃が目を引いた。それだけに、井手峻監督(77)は「投手もしっかりしないと。もう少し失点を防いでいれば」と、5回6失点のエース井沢駿介投手(3年=札幌南)の奮起を求めた。昨年までより攻撃の幅が広がっているだけに、投手陣の頑張りが待たれる。57まで伸びた連敗ストップへ、終盤まで引き離されない試合をしたい。

【順位 4月10日現在】

1位 早大1点

1位 法大1点

3位 慶大0点

3位 東大0点

明大、立大は試合未消化

(勝ち1点、引き分け0・5点、負け0点のポイント制)