巨人岡本和真内野手(24)がクリアな視界で上昇気流に乗る。今季は18年のレギュラー定着後では最も遅い、14試合、55打席で本塁打が出なかった。チームも10日に12試合連続3得点以下の球団ワースト記録に並ぶなど苦戦を強いられた。それでも既に視界は開けた。11日の広島戦(マツダスタジアム)で岡本和が1回に1号2ランを放つと、打線も呼応。今季最多の12安打9得点で大勝を収めた。

上り調子の流れに乗るためにも、この日の結果は重要だ。中日の先発大野雄大投手(32)はこれまで本塁打を放ったことがなく、苦手にしている。相性の悪さをものともせず、打ち砕くことができれば、さらにチームは勢いづく。

巨人の4番の影響力はテレビにも進出した。15日から全国(一部地域を除く)の日本テレビ系列でオンエアされる予定のロート製薬の目薬「ロートジープロ」のCMに出演が決定。テレビCMには初起用となった。「CM撮影は人生初の経験だったので、苦戦した場面もありましたが、とても楽しく収録できました」と振り返った。

日ごろから同製品を愛用しており、今村司球団社長(61)に「目薬のCMをお願いします!」と懇願していた。今回は目薬への熱い思いが実り、CM出演が実現した。「ロートジープロとともに、キャリアハイの成績を残し、リーグ3連覇、日本一を達成したいと思います」。視線の先に思い描いた大きな目標を達成するためにも、まずは目の前の沢村賞左腕を攻略する。【小早川宗一郎】