松山旋風が首位独走の追い風になる! 阪神矢野燿大監督(52)が男子ゴルフの米メジャー大会、マスターズを初制覇した松山英樹(29=LEXUS)に大きな刺激を受けた。東北福祉大の後輩で親交もある松山の最終日のプレーを「寝ずに見た」という指揮官は、「ほんとにすごい」「しびれた」と感動。「世界のプロゴルファーが一番勝ちたい大会。その中で勝ちきる強さと自分を見失わない強さっていうのが松山君にはある」と熱く語った。

後輩の姿は矢野監督が日頃から話す信念に通じる。指揮官は「野球をやる子どもたちに夢を持ってもらうとか、オレらのプレーからそうやって感じてもらうというのは、オレらの大事にしている部分。松山君もやっぱり世界に通用するゴルファーを目指してもらいたいとか、そういうことを意識してやっている」と力説した。

松山の大学時代の恩師である阿部靖彦ゴルフ部監督とも旧知の仲。「阿部さんには連絡しておいた。本当にすごいことやから」とお祝いの電話をかけた。松山が常連として通っている仙台市青葉区の「レストラン カヤ」は矢野監督も行きつけ。「俺も大好きなレストランやからさ。行きたくなったよ」と笑顔になった。

チームは開幕から11勝4敗、貯金7と首位をガッチリとキープ。この日の広島戦(甲子園)は雨天中止となったが、さらに首位固めといきたいところだ。指揮官は「オレらは世界一というところじゃないけど、日本一というのを目指しているんで刺激をもらえた」と、さらなる進撃を誓う。幾多の日本人が挑戦し、はね返されてきた大きな壁。だからこそ感動を呼ぶ。虎の16年ぶりリーグV、そして悲願の日本一へ。後輩の快挙を力に変える。【桝井聡】

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