元阪神監督で日刊スポーツ評論家の真弓明信氏(67)は広島森下攻略の立役者としてドラフト6位中野拓夢内野手(24=三菱自動車岡崎)を挙げた。2回2死一、二塁の先制機。内寄り高め速球に振り負けず、右前に先制適時打を放っていた。難攻不落の好調右腕にとって今季初失点。真弓氏は「今日、森下を攻略できたのは、あのヒットですよ。阪神打線は、なかなか点を取れていなかった。真っすぐにかなり自信を持ってきていた。その真っすぐを打たれたことで、森下のリズムが崩れた。力みが出てきたからね」と評した。

コンパクトで力強い。遊撃でスタメン出場を重ねる中野の打撃を「真っすぐを打てる打者は構えたところからミートするところまでバットが最短で出ていく。たとえ、バットスイングが速い打者でも遠回りすると真っすぐに弱いよね」と解説した。

中野は3試合連続先発でプレーし、4戦連続安打に伸ばした。今季は21打数10安打、打率4割7分6厘と好調を維持する。「1回でもこういう、いい時期を見せておくことは大事だ。1軍にいられる時期が長くなるし、スタメンのチャンスも多くなる。レギュラーを取っていく者の通る道だね」。この日は佐藤輝とともにルーキーコンビが活躍。真弓氏ははつらつさに目を細めていた。【酒井俊作】

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