西武が誇る盤石の継投の裏で、剛腕は首を痛めていた?

14日の日本ハム戦。先発今井達也投手が6回1失点で好投すると、勝ちパターンの継投でつないだ。7回はリード・ギャレット投手。7番代打高浜からの日本ハム打線を3者連続三振に切って落とす。8回。21歳の若きセットアッパー・平良海馬投手は先頭に四球。犠打で1死二塁とされるも、近藤、中田の中軸を最速156キロで2者連続空振り三振に仕留めた。最後は守護神。増田達至投手が先頭浅間に初球を狙われ右前打を許すも、動揺は皆無だった。後続を3者連続空振り三振に打ち取る圧巻の投球で今季5セーブ目。3人で3イニング9アウトのうち8奪三振の内容だった。

昨季からリリーフ陣が充実した西武ブルペン。先発投手の安定次第で、勝利をつかみ取る可能性が高まる。辻発彦監督も「あとは先発ピッチャーが1イニングでも多く、しっかり勝ちにつなげるようなピッチングをしてくれればいい」とうなずくほど信頼は厚い。付け加えるように、若きセットアッパーが“手負い”だったことも明かした。「平良も寝違えたと言っていましたけど、ちゃんと投げてくれた」。そんな心配をよそに、平良は「先頭を出してしまったので、次回はピンチをつくらないようにしたいです」と冷静に振り返るからすごみが増す。

ペナントを争う中で、東京五輪まで100日を切った。平良は侍ジャパンの経験はゼロだが、招集の可能性は日を追うごとに増す。「まずは自分が(新型コロナウイルスに)感染しないように日々気をつけることですね」と地に足つけて備える。「もちろん興味はあるので、選ばれて投げるチャンスがあれば頑張りたいです」。日の丸を背負い、剛速球を投げる日まで、カウントダウンは始まっている。

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