ソフトバンクが逆転勝ちで、3月31日以来の首位に立った。左肘の腫れのため、抑えの森が欠場した中で1点のリードを5人のリリーフ陣が守り切った。

敵地での前カードで負け越していたオリックスにも2勝1敗とやり返し、工藤公康監督(57)は「常に勝ち越すことを目標にしてやっていますので。リリーフ陣が起用に応えてくれて頑張ってくれたと思います」とうなずいた。

守護神の不在は大きい。工藤監督は「やっぱり1イニング誰かで補わなきゃいけないというところもあって」と、試合運びの難しさを明かす。先発武田が5回で降板すると、6回は泉が3人斬り。7回は津森が2死を取り、左の吉田正に対して嘉弥真を投入。嘉弥真は吉田正に内野安打を打たれたが、続く4番中川圭を打ち取った。

工藤監督は「幸いなことに、泉君も津森くんも調子がいいというところもあった。ある程度、そこに嘉弥真君を挟んで8、9(につなぐ)というところまでは考えられた」。8回は岩崎が3人斬りでバトンをつなぎ、代役ストッパーのモイネロが9回を締め、昨年7月3日日本ハム戦以来のセーブを挙げた。

森は16日からの西武戦で途中合流する可能性はあるが、今後も8回と9回を岩崎、モイネロのコンビで、相手の打順などによって順番を入れ替えつつやりくりしていくことになる。指揮官は「あまり一喜一憂しないように。先も見据えて1つ1つ勝っていければなと思います」と口元を引き締めた。【山本大地】

▽ソフトバンク・モイネロ(9回を締め昨年7月3日日本ハム戦以来のセーブ)「自分が投げたいボールを投げたいコースに投げることができたと思います。ヒットは2本打たれてしまいましたが、0点で抑えることができたし、チームが勝てたので良かったです」

▽ソフトバンク岩崎(8回を3人でピシャリ)「しっかりと自分の仕事ができたと思います。森がいない間、ピッチャー全員でしっかりカバーできるように、明日からも頑張ります」

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