念願のタイトル獲得へ、打ち続ける。ヤクルト村上宗隆内野手(21)がリーグトップの7号ソロでチームを今季初の同一カード3連勝に導いた。1回2死走者なし。フルカウントから低めの126キロチェンジアップを右翼席へ放り込んだ。「追い込まれていたので、何がきても対応できるように待っていた」。この1発で自己最長タイの11試合連続安打。勝利に貢献するという確固たる決意が、体を反応させた。一番大きな声で、先頭に立って引っ張る若き4番。ベンチで迎えるナインに向かって笑顔をはじけさせた。

「3割30本100打点を最低ラインにしてプレッシャーをかけながら頑張りたい」と臨む今季。個人の目標には打撃タイトル獲得にこだわる。現在、本塁打は2位に2本差をつけて単独トップ。打点も17でトップのDeNA牧に並んだ。それでも6号を放った13日の試合後には「自分の感覚でこうしたほうがいいな、という部分があったので、それが今ちょっとずつうまくはまっていますけど、もっと打てる」と言い切った。理想の打撃はまだ先にある。

チームは開幕3連敗から貯金2の3位。16日からは首位阪神戦に挑む。「そこを倒せないと上にいけない。チーム一丸となって頑張りたい」。ぶっちぎりの打撃で、チームを勝たせる。個人もチームも、狙うのは頂点だけだ。【湯本勝大】

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