前夜4三振を喫したロッテ藤岡裕大内野手(27)が、適時打含む2安打でやり返し、チームの楽天戦勝ち越しに貢献した。

4回にレアードの犠飛で先制し、なおも2死一塁。楽天滝中のカットボールを叩き、右中間への適時二塁打とした。9回1死からも安打で出塁し、一挙5得点の勢いを生んだ。

既定打席には未到達ながら、打率3割8分2厘と好調を維持している。「1試合1試合切り替えて、1打席1打席を一緒の気持ちで立てているのが、今年はすごくいい方向に向いているのかなと。1本出ても欲を出さずに、一緒の気持ちで立てています」と自己分析する。

新外国人アデイニー・エチェバリア内野手(32=ブレーブス)が入団し、2軍戦でのプレーを始めた。華麗な守備でならす遊撃手。開幕スタメンを鳥谷に譲る形になり「もちろん悔しさはあります」と言う藤岡にとって、ライバルがまた増える。「今のうちに結果にこだわって、少しでもチームの役に立てる働きができればなと必死にやっています」と燃える。

井口監督は「ようやく尻に火が付いたのかな」と少し笑った。前夜の4三振も「内容的には別にそんなに悪くなかったですし、それまでの内容はずっといいんでね」と、昨年正遊撃手を張った藤岡の現状を高く評価している。

エチェバリアの1軍合流見込みについて、井口監督は「まだ(2軍公式戦で)6打席しか立ってないですからね。今週と来週の前半を見ながら、タイミングを見てとは思っています。今日はDHだったので。体も張るでしょうし、まだフルでは出ていないですからね、しっかり見極めて上げたいなと思います」と言及した。4月下旬から遊撃争いがますます激しくなる。【金子真仁】

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