阪神藤浪晋太郎投手(27)が、甲子園のファンもびっくりの先制2ランを放った。本塁打は18年9月16日DeNA戦(横浜)以来プロ通算3本目、聖地では初アーチとなった。

5回2死二塁、フルカウントから石川の直球を捉えると、打球は左翼スタンドへ一直線へ飛び込んだ。球場ビジョンに表示された飛距離は131メートルの特大弾。前日15日広島戦で、佐藤輝が放った中堅への2ランと同じ数字となった。これには甲子園のファンも大盛り上がり。17年4月27日DeNA戦以来となる、1450日ぶりの甲子園白星に向けて自ら援護した。

投げては6回途中3安打無失点5四死球。投球については、反省のコメントが口をついた。「最低でも6回は投げ切りたかったですし、序盤から制球が定まらずに苦しい投球になってしまいました。なんとか粘り続けていたのですが、変化球がコントロールできない場面が多かったので、そこを反省して次回の投球につなげたいと思います」。2ランを放った直後の6回2死二塁から、塩見にこの日2つ目の死球を与えたところで降板となった。立ち上がりからテンポのいい投球を続け、時折抜ける球もあったものの、大崩れはしなかった。

本塁打は14年4月15日広島戦(マツダスタジアム)で九里から、18年9月16日DeNA戦(横浜)で田中健から放っており、どちらの試合も勝利投手となっている。

▼藤浪の本塁打は14年4月15日広島戦(マツダスタジアム)、18年9月16日DeNA戦(横浜)に次いで3本目で、甲子園では初。阪神の投手としては20年の開幕戦6月19日巨人戦で西勇が記録して以来。

▼阪神投手の2リーグ分立後の通算3本塁打以上は、バッキー9、小山正明8、梶岡忠義7、山本和行7、江夏豊6、藤村隆男4、江本孟紀3に次ぎ8人目。

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