「2748」を「3964」でもり立てた。楽天涌井秀章投手(34)が日本ハム打線を7回5安打1失点に抑え、今季最多121球で開幕から無傷の3連勝。

10三振を奪い、2桁奪三振での白星は10年6月9日阪神戦以来3964日ぶり。3分けを挟むチームの連敗を3で止めた。2748日ぶりの国内公式戦登板を翌日に控える田中将へ「なるべく勝ち星を引き離しておかないと後から追いかけられるので。そっちの心配はしていた」と笑いを誘いつつ「結果的にいい流れを渡せられた」と納得顔を見せた。

「62」に手応えを感じた。7回2死、3ボールから大田へ投じた121球目。外角直球で中飛に押し込んだ。球場表示では今季最速の149キロを計測。148キロも3度計測し「140前半でも空振りがとれている。久しぶりに満足、納得いく球が投げられた」。62球を配した直球に、理想に近い感覚を覚え、開幕から4試合連続でハイクオリティースタート(7回以上自責2以下)を達成した。

「2」学年下の田中将に刺激を受ける。春季キャンプではノック中にミスをした右腕へ「へい田中!」と声を飛ばし、ムードを作った。西武時代にはエース同士でしのぎを削りあった。「すごく頭がいいので、ゲームプランを自分で組み立てていると思う。明日もいろんなプランを持っていると思うので、いち野球選手として、ちょっと勉強しつつ見たい」。通算150勝まで残り「3」としても、成長意欲は、とどまることを知らない。【桑原幹久】

▽楽天石井GM兼監督(今季初のスタメン起用に決勝打で応えた黒川に)「中長期的なプランに入ってる選手。ちゃんと育てていかないといけない。ハングリーなのでやってくれるんじゃないかと思いました」

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