日本ハム打線が、浮上のきっかけをつかめないまま苦しんでいる。楽天戦(東京ドーム)は初回に幸先よく1点を先制も2回以降は無得点に終わって連敗を喫した。

この日は楽天投手陣の前に14三振。15三振だった14日西武戦(メットライフドーム)に続く2桁三振は、チーム17試合目で早くも今季10度目となった。得点力と三振数が比例するわけではないが、41試合目で到達した昨季と比べても超ハイペース。栗山英樹監督は「心配な選手がいっぱいいるけど、みんなでやるしかない」と言葉を絞りだした。

試行錯誤が続いている。この日はプロ初昇格した今川を6番右翼で即起用。2番には高浜、7番には捕手が本職の郡を三塁手として初めてスタメン起用した。「今、一生懸命、若い選手がやってくれる魂が大事なので」と栗山監督も期待した必死な姿は各選手が見せたが、結果につながらないジレンマ。4番中田やスタメンを外れて途中出場した大田、渡辺にもなかなか快音が響かない状況で、試合前に両リーグワーストの2割1分だったチーム打率は、2割7厘まで落ちた。

きっかけがほしい打線にとって、17日は願ってもない相手との対戦だ。田中将と8年ぶりに対峙(たいじ)する。11年途中から田中将がメジャー移籍するまで13連敗中だが、指揮官は語気を強めた。「何度も言うように、何かをきっかけに我々は勢いを付けないといけない。そういう試合にできるように」。田中将の国内連勝記録の更新にも注目が集まる試合でたまった鬱憤(うっぷん)を晴らして、一気に上昇気流に乗りたい。【木下大輔】

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