「これや!!」。西武森友哉捕手(25)が、14試合ぶりとなる3号決勝ソロでチームを首位タイ浮上に導いた。同点の6回1死、ソフトバンク石川の直球を右翼席へ。「久しぶりの完璧な当たり。うれしかったです」と自画自賛の1発だった。守っては先発高橋を巧みにリードし、7回2死一、二塁のピンチではフェンス際の飛球を好捕。獅子の要が攻守で存在感を見せた。

久々の手応えに、お立ち台で笑みが浮かんだ。「昨日の練習で(打撃コーチの)赤田将吾さんにいろいろ教えてもらいながら『これや!!』というのが見つかったので。明日からもっと打てると思います」。具体的には明かさなかったが「タイミングの取り方」を修正。「自分のスイング、自分のポイントで、しっかり芯に当たった」とうなずいた。7回の好捕については「あれは(一塁の)呉さんが捕るべきだと思います」と笑ったが、こぼれそうになる白球を必死で押さえて白星につなげた。

チームは主力不在で苦しい状況だが、山川がSNSに動画をあげるなど復帰も見えてきた。「もうちょっとで帰ってくるなと。辛抱強くやるだけですね」。若き攻守の要が、力強くチームを支えていく。【鈴木正章】

▽西武辻監督(森の活躍に)「あの1発が大きかった。リードでは強気でいくところはだいぶいけるようになった。ピッチャーを引っ張ってくれている」

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