虎の二刀流伝説の再現や! 阪神藤浪晋太郎投手(27)が投打の活躍で1450日ぶりの甲子園星をつかんだ。5回に自身3年ぶりとなる先制2ランを放ち、自らを援護。マウンドでは制球に苦しんだが、6回途中3安打5四死球6奪三振の無失点でまとめ、今季2勝目だ。投手が打った本塁打の得点だけで勝つのは、球団では73年江夏以来。矢野阪神は今季初の6連勝で、貯金を早くも2ケタに乗せた。

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◆江夏のノーヒットノーラン&サヨナラ本塁打 73年8月30日の中日戦(甲子園)に先発した江夏は、中日先発の松本幸行と投手戦を展開した。1本の安打も許さないまま、試合は延長戦に突入。11回先頭打者の江夏は、胸元に来た初球をジャストミート。打球は右翼ラッキーゾーンぎりぎりに舞い落ち史上初の延長戦でのノーヒットノーランが完成した。