巨人がサヨナラ勝ちで3連敗を免れた。試合を決めたのは巻き返しを期す北村拓己内野手(25)だった。

同点の9回2死一、二塁、元チームメートの楽天高田萌の初球131キロのカットボールにやや体勢を崩されながらも、前進守備の左中間を破った。チームメートと笑顔でハイタッチをかわし、喜んだ。

1点を追う7回2死二、三塁にも中前に2点適時打を放った。2つの重要な局面で勝負強さを発揮した。今季は開幕1軍で8打数2安打。年齢の近い香月や広岡が結果を出す中、12日に1軍の出場選手登録を抹消された。「悔しいですし、それを糧に絶対負けないという気持ちで。1軍で仕事が出来なかったので、次こそはという思いで毎日必死にやってます」と2軍で鍛錬の日々を過ごしている。

プロ初登板初先発となった育成ドラフト7位のルーキー戸田懐生投手(20)は、5回6安打3失点で降板した。3四球を与えたが、独特なための2段モーションから繰り出される力強い速球を武器に6三振を奪った。「勝負は出来ていたと思うので、四球を出したところは慎重になり過ぎて、四隅を狙い過ぎたことがもったいなかった。今後は細かい所を修正し、レベルアップしていきます」と今後を見据えた。