巨人今村信貴投手(27)の1回の初球に注目だ。先発するDeNA戦に向け、「初回の初球から意図したボールが投げられるようにしたい」とスタートダッシュを決めにいく。

初回、初球、先頭打者を重視する。今季初登板の3月28日DeNA戦(東京ドーム)では1回の初球、1年のスタートに118キロのスライダーを選んだ。5度の先頭打者の出塁を許したが、粘り強い投球で7回1失点も勝敗はつかなかった。4日ヤクルト戦(東京ドーム)では143キロ直球を選択。2度の先頭打者出塁で、7回1失点。今季初勝利を挙げた。11日の広島戦(マツダスタジアム)でも143キロ直球を最初の1球に選び、7安打完封勝利。先頭打者は1度も出さなかった。「イニングの先頭打者をしっかり抑えていきたい」と、入りから優位に立つことが好投への鍵になる。

3勝となれば16年、19年に並ぶ自身3位タイ。このペースで勝ち星を積み重ねれば18年の最多6勝を軽々超えて2桁勝利も夢ではない。プロ10年目で初の開幕ローテ入りを果たし、すでに2勝。順調にシーズンを滑りだした左腕にとって飛躍のシーズンとなる。

今村の好投がチームを流れに乗せる。前回登板の広島戦の今季チーム初完封から、サンチェス、畠、高橋、菅野、戸郷とローテーションを1周して合計47回3分の2を4失点。全員が勝ち星を挙げ、チームも6連勝中と好調を維持している。この試合の勝利で2周目の号砲にする。【小早川宗一郎】

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