阪神は18日、育成選手の小野寺暖外野手(23)と支配下選手契約を締結したことを発表した。

背番号は「127」から「97」に変更される。

 

小野寺の歩みは以下の通り

▼高校&大学時代 京都翔英では高校通算20本塁打で甲子園出場なし。大商大で3年春に18打点、4年春は打率5割で首位打者となりともにMVP。リーグ戦通算5本塁打

▼ドラフトで涙 19年育成ドラフト1位で阪神入り。母子家庭で育ち大学には奨学金を受けて通い、ドラフト当日は「育成ではお金を返す手助けにならない」と悔し涙

▼登録名は暖!? 1年目の20年3月15日オリックス戦(京セラドーム大阪)で、球団育成新人初のオープン戦デビュー戦で初安打となる二塁打。矢野監督は「登録名を『暖』にしたらいいのにな。暖っていい名前やんな、字もいいし」と推薦した。本人も「支配下になったらしたいと思います」

▼育成の星 昨季ウエスタン・リーグでは44試合で打率2割3分3厘、0本塁打、9打点

▼チーム21年1号 今春1軍キャンプは、野手では育成で唯一の参加。サイド1ミリと気合の髪形で臨み、2月7日の紅白戦ではチームのキャンプ1号本塁打

▼ニッカン堂々1面 2月27日練習試合中日戦(北谷)で左翼後方の防球ネットに突き刺す特大3ラン。矢野監督も「勇気ある新聞社は1面に使ってあげて」と異例の呼びかけ。翌日28日付の日刊スポーツ大阪版では堂々の1面

▼連続試合安打 今季ウエスタン・リーグでは、3月26日中日戦から7日中日戦まで9試合連続安打。絶好調で一時は打率4割を超えるハイアベレージ。4月2日広島戦(マツダスタジアム)では、中崎から今季1号ソロ。打率3割2分8厘は18日試合前時点で阪神小幡に次ぎリーグ2位