ソフトバンクが4年ぶりの「北九州星」をつかむ。同率首位での直接対決、20日楽天戦(北九州)には笠谷俊介投手(24)が先発予定。

19日、ペイペイドームの投手練習で調整した。チームにとって2年ぶりの地方球場での公式戦開催になる。「勝ちにこだわりたい。子どもたちも見に来てくれると思うので、野球を好きになってもらえるようなプレーをしたいと思います」と気合を入れた。

昨年は新型コロナウイルスの影響で、予定されていた地方開催の試合はすべて本拠地球場に振り替えになった。地方のファンにとっては数少ない、生でプロ野球を見る機会が減った。大分出身の笠谷も「地元でのプロ野球」を見た記憶がある。まだ小学生だった08年に新大分球場(別大興産スタジアム)で開催された交流戦、横浜(現DeNA)対ソフトバンク戦。「雨でコールドになって、外国人の投手(ガトームソン)が本塁打を打ったんです。それがすごく印象に残っていますね」。貴重な地方開催で、自身もファンの記憶に残る投球を見せるつもりだ。

球団が福岡移転した89年から毎年試合のあった北九州では、昨年は初めて試合ができなかった。準本拠地ながら、ここ10年で5勝11敗1分けと分の悪い「鬼門」で、チームは17年以来、勝てていない。笠谷は18年7月の西武戦で登板し3回1失点。秋山にソロ本塁打を浴びている。「レフトフライかと思ったんですけどね。詰まったなと思ったら入ったので、要注意ですね。高めに投げないように、低めに頑張って投げていきたい」。狭い地方球場での苦い経験も生かし、北九州のファンに久々の歓喜を届ける。【山本大地】

ソフトバンクニュース一覧はこちら>