広島のドラフト1位栗林良吏投手(24)がデビューから12試合連続無失点とし、ソフトバンク甲斐野が19年にマークしたドラフト制後の新人最多となる13試合連続に王手をかけた。

「緊張感もすごくありましたし、アドレナリンもすごく出ていた。昨日の登板の反省もありましたし、いろんな意味ですごく大事な登板だった。緊張感と集中力は今までの登板の中でも一番あったのかなと思います」

9回に登板し、上位打線の若林、丸、岡本和を圧巻の3者連続三振。1点リードを守り抜き、リーグトップタイの8セーブ目を挙げた。

栗林は新人ながら開幕守護神に抜てきされ、3月27日の中日戦で球団では03年永川以来18年ぶりのプロ初登板初セーブをマーク。常時150キロを超える切れ味抜群の直球と伝家の宝刀フォークボールを中心に、カットボール、カーブを駆使し、セ・リーグの打者を圧倒し続けている。24日の巨人戦では、自己最速を更新する154キロをたたき出すなど、登板ごとに投球は勢いは増している。

春季キャンプ中の練習試合とオープン戦を合わせてプロ入り後19試合に登板し、いまだに1点も失っていない。「鉄壁」を誇る新人クローザーが、広島の9回に君臨している。