国学院大が東洋大に快勝し、首位中大をピタリ追走する。川村啓真外野手(4年=日本文理)が1本塁打を含む3安打4打点の活躍。投げては池内瞭馬投手(4年=津商)が6回3安打無失点で今季3勝目を挙げた。

中大も駒大に勝利し連敗ストップで7勝目。両校は最終週に直接対決を控える。なお、緊急事態宣言を受け、この日から無観客での開催となった。

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国学院大の負けられない戦いで、2番川村が打線をけん引した。初回、先制の口火を切る中前打を放つと、5回には2死二塁から中越えの適時二塁打。6回には2死二、三塁から右越え3ランを放ち、勝利を決定付けた。4打点の活躍に川村は「今日は思い切ってスイングができた」と笑顔を見せた。

鳥山泰孝監督(45)の言葉が川村を目覚めさせた。2番に徹しようと考えすぎ、これまで14打数2安打と力を発揮できずにいた。試合がなかった前週「お前は攻撃的な2番打者だ。打ちにいっていい」と声をかけられ、2人で打撃修正に取り組んだ。「監督と話をして気が楽になった。今日は自分の間合いで打てました」と役割を全うした。

10年秋以来の優勝へ。鳥山監督は「自分たちの野球に集中するだけ」と、1つずつ確実に勝利をつかみとる。

▽東洋大・杉本泰彦監督(大量失点に) 誰も止められず悪い流れになった。うちは攻撃も守りも単調。反省しなければいけない。