中日が604日ぶりに巨人菅野に黒星をつけた。昨季は2完封を含む3試合全敗。25イニング得点がなかった。この日は大幅に組み替えた打線が宿敵攻略につながった。

連続無得点イニングを「26」で止めたのは、主砲ビシエド。2回先頭で菅野の148キロツーシームを左翼スタンドへ突き刺した。「たぶん失投だと思うが1発で仕留められて良かった」と、3号アーチを喜んだ。直後の1死一、三塁で根尾の一ゴロ失策でさらに1点を追加。先発柳をもり立てた。

菅野攻略へスタメンに若手の高松、滝野を起用。ベテラン大島を下げ、「1番・二塁」で出場した高松は「どんどん積極的に振ってやろう。(菅野さんだと)どうせ打てないという気軽な気持ち」。初打席で中前打を決め、4回2死三塁で、プロ入り初タイムリーの右前打で3点目をもぎ取った。

積極策が奏功した与田監督は「足の速さで(菅野に)重圧を何とか与えたかった。起用に応えてくれた」とニヤリ。エース攻略での巨人たたきに納得の表情だった。 【伊東大介】

▽中日R・マルティネス(1点差を守り3セーブ目)「いつもどおり0点でベンチに帰ってこれるように頑張っていきたい」

▽中日又吉(11試合連続無失点継続で11ホールド)「ゲッツーを取ってくれた野手に感謝です」

▽中日根尾(菅野と初対戦し、打点つきの一ゴロ失策と二塁打)「二塁打はファウルにせずに打てたのが良かった。(一ゴロは)何とか前に打球を飛ばそうと思ったのが結果的に良かった」

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