楽天に終始押される苦しい展開で、ロッテ佐々木千隼投手(26)が「らしさ」を見せた。

1-5の6回に2番手で登板。下位打線が相手ながら、わずか8球のみで3つのフライを打たせた。味方打線の奮起にはつながらなかったものの、2分45秒の見事な仕事で流れを引き寄せようとした。

この日のようなビハインドの登板もあれば、僅差の終盤やセーブシチュエーション、ロングリリーフと仕事場は多種多様だ。準備も簡単ではない状況下で、4月中旬以降だけで3勝1セーブ。打者44人に対し6安打2四球6奪三振で2失点。ゆったりとしたフォームからの手元での伸びる直球、独特のスライダーを主体に、打者を手玉に取る。

好投が続く中で、井口監督も「投げたらチームの流れが変わる、そういうピッチングを見せてくれていると思います」と働きぶりをたたえる。印象的な投球を続けながらも、登板はここまで8試合、11回2/3にとどまる。5月も引き続きの活躍が期待される。【金子真仁】

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