ミーも忘れないで!阪神の新外国人ラウル・アルカンタラ投手(28=韓国・斗山)がウエスタン・リーグ広島戦(由宇)で5回1安打1四球無失点と快投した。内野安打で出した走者は遊ゴロ併殺、四球走者は飛び出したところを挟殺プレーで仕留め、5回を打者15人で封じた。「感覚はとても良かった。前の登板と比べても、しっかり思うところにコントロールできていた」と納得した。

直球は最速151キロを計測。フォーク、チェンジアップ、スライダー、ツーシームなど多彩な変化球の制球も上々だった。テンポ良くアウトを積み重ね、わずか50球で5イニングを終えた。予定していた65球に届かず、登板後にブルペンで16球を足して「やりたかったことができた」。的を絞らせない抜群のゲームメーク能力で、平田2軍監督を「素晴らしいね。コントロールもキレも。今日は完璧」とうならせた。

来日初実戦となった4月24日の2軍練習試合Honda鈴鹿戦は1回5安打3失点。2戦目で評価を一変させ、次回は2軍戦で6イニング、80~85球をメドに先発する。1軍外国人枠を巡る争いが激化する中、矢野監督は「もう1回ちゃんとしたパフォーマンスを見せてくれて、ある程度準備ができる形になるのかなと想定しています」と表現。2戦連続で快投すれば、一気に道が開ける可能性はありそうだ。

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