阪神の両打ちの新外国人メル・ロハス・ジュニア外野手(30=韓国・KT)が、ウエスタン・リーグ広島戦(由宇)で2戦連発を決めた。

前日1日の同戦に左翼を守ってフル出場した疲労も考慮されて「3番DH」で先発。6回1死、1ボール2ストライクから薮田の甘く入った直球を右翼席後方芝生まで運んだ。

「(直前の)2打席は薮田投手のテンポが早くて準備が十分にできなかった。3打席目は自分の間合いで入るように心掛けた。相手の攻め方も予測することができた。カットボールの次はストレートを投げてくると思っていた」。空振り三振、二ゴロに倒れた1、2打席目の経験を生かし、推定飛距離125メートルの特大弾でお返し。3打数1安打でお役御免となった。

1日は中越え2ランを含む3安打。2戦連続で左打席アーチを決め、平田2軍監督も「何も言うことはない。あとはいつ上がってもいいように」と納得顔だ。不安があるとすれば、実戦7試合でまだ5打席しか立っていない右打席の実戦勘ぐらいか。井上ヘッドコーチは「上の外国人選手が頑張っていないなら『明日から上げる』となるけど、ロハスはもう少し下で実戦を踏んでもらう」と説明。ひとまず週明けは2軍名古屋遠征に同行する予定で、心身ともに来るべき時に備える。【佐井陽介】