福岡で負け知らずだった西武は、奇策が裏目に出て初黒星を喫した。

1-1の7回、左腕・武隈が2死三塁とし打者柳田を迎えたところで同じ左の小川と交代。左から左は、昨季小川が対柳田5打数1安打の相性を考慮した策だった。だが高めを右前へ運ばれ、辻監督は「あれは失投だね。低めに放っとけば一ゴロなりになってくるのに。0点になってくれれば良かったけども」と悔やんだ。

序盤のミスがボディーブローのように響いた。先発平井が初回から8者連続打ち取る完璧な立ち上がり。3回2死一塁で、俊足・周東の打球に二塁・スパンジェンバーグの守備位置が深く内野安打。さらに次の牧原大の遊撃へのゴロ(記録は内野安打)には二塁ベースカバーが遅れオールセーフとなった。この回無失点に抑え、二塁と三塁の守備位置は4回に入れ替えたものの、平井は球数が増え6回で降板。結果的に、7回にツケが回ってきた。

打線も1点のみ。辻監督は「平井にはかわいそうなことをした。7、8回までいける勢いがあったから。それが守備のミスもあって球数増えちゃって。そこはこっちのミスでもある」。再び借金1となった。

▽西武平井(6回6安打1失点で勝敗つかず)「全体的には出来は悪くなかったと思います。特にスライダーの切れが今日は良かったです。もっとテンポよく投げられれば、さらに良かったかなとは思います」

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