日本ハム金子弌大投手(37)が古巣からメモリアル勝利を狙う。11日オリックス戦(東京ドーム)で先発する17年目のベテランは、通算2000投球回まであと4回1/3に迫っている。先発の役目をきっちり果たせば、プロ野球史上91人目の節目に達するマウンド。栗山英樹監督(60)は通算129勝右腕に、チームを勝利に導く快投で自ら快記録に花を添えてくれることを期待した。

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積み重ねてきた実績はダテじゃない。17年目の金子が、大きな節目をクリアしようとしてる。通算2000投球回。80年以上の歴史があるプロ野球界でも過去に90人しか到達していない領域。現役ではヤクルト石川(2876回)、楽天涌井(2493回1/3)、楽天岸(2052回2/3)の3投手しかいない。栗山監督は「すごい記録だね。90人しか、いないんだよ。なんかカッコいい人ばっかり」と、カッコよく節目を飾ることを期待した。

栗山監督 7回0封して、勝つよ。

指揮官の“予言”通りに先発として満点の仕事を果たせば、きっと打線の援護も受けてメモリアル勝利を引き寄せられるはずだ。

日本ハムでは170回を投げてきたが、2000投球回の大半は11日に対戦するオリックス在籍時に築き上げた。2年目の06年に1軍デビューしてから18年までの13年間で1825回2/3を投げた。

そんな古巣に対して、日本ハム移籍後は強さを発揮。19年からの3年間で10試合に先発し、5勝負けなし。5回を投げきれなかったのは、金子自身が希望して中継ぎ投手として過ごした昨季序盤に先発した1試合だけ。栗山監督が「もう1回、チヒロの良さを引き出すために先発に絞ってもらった」と振り返るように、先発再転向した今季は安定した内容が続いている。節目となる4回1/3はさらりと通過点とし、カッコよくメモリアルを今季初勝利で飾る。

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