首位阪神が執念ドローに持ち込んだ。3点ビハインドを背負ったが、7回に熊谷の二盗など果敢な足攻めから同点。9回にも植田と中野が2盗塁を仕掛け、サヨナラ勝ちまであと一歩だった。中日戦はNPB初の通算2000試合目。矢野燿大監督(52)は自慢の機動力で古巣相手に意地を見せ、「うちの野球ができた」とナインをたたえた。

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以下は矢野監督の一問一答。

-7回によく追いついた

いやまあほんと、試合展開的にはね、3点差ついて、でも粘って、2点とって。勇輝(西)もそのあと粘ったっていうところで。まあ同点で悔しいし、最後も中野がバントを決めてくれていたらとか。反省はあるけど。全体的にはうちの野球はしっかりやれた引き分けのところもあったんで。精いっぱいやってくれたかなと思います。

-西勇は四球も多く、2本塁打と珍しい姿だったが

球の走りはよかったから、体の状態的にはよかったのかなと思ったけど、いつもの制球というか、そういうのはちょっと苦しんだ分、四球とか、本塁打につながったっていうのは結果的にはあるんじゃない?

-9回の中野のバントミスや飛び出しは勉強か

バントを決めていたら、内野が前に来るわけやから、嘉男のあれ(二直)が、たらればを言ってもしょうがないけどタイムリーになっていたし。あそこで飛び出すというのも、どうしてもホームに帰りたいという意識が強い中でも戻れるというのが高いレベルやと思うから。そういうのは勉強やと思う。

-7回の攻撃は代打の原口、代走熊谷の走塁、最後糸原が打ってくれて大きかった

敬宥(熊谷)の走塁はもちろん素晴らしかったし、その前に2死からフミ(原口)が出たっていう、2死走者なしからの得点になったので、まあ、それぞれがいい仕事をして、フミが出て敬宥が走って、何とかケント(糸原)がかえすというね、うちらしい野球はそのイニングもできてたし、まあ、途中から行く選手もなかなか、こう、思い切って走るとか勇気いるんだけど、そういうところも、思い切って行ってくれたっていうのはあるし、みんなの気持ちがしっかりつながった得点かなと思います。

-今日は中日と通算2000試合

何千試合とか何百試合とかいろんな記録って、俺らだけでできることじゃもちろんないんでね。OBの人たちが作ってきてくれた積み重ねがあっての2000で。たまたまその縁があって、自分は両チームにいたんでね。そういう何かの縁は感じるし。将来思い出すようなゲームになるのかなと思います。

-アルカンタラが合流した

ちゃんと段取り踏んでできたんでね。あとは思いきって投げてくれるところだけなんで。もちろんそこに結果がついてくるのはもちろん期待するし、プロである以上、そこは求めていかなあかんところだと思うし。外国人選手も色々、競争が激しいんでね。またその競争にしっかり入ってきてくれたらチームとしてもアルカンタラにとっても大きいので、そういうところも期待しています。

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