東京6大学野球は15日、第6週第1日を迎える。第1試合は、午前11時開始。第2試合の立大-慶大は優勝争いの大一番。立大が2連勝すれば、17年春以来の優勝が決まる。なお、上限5000人の有観客で行われる。

【第1試合 早大-明大】

4位、5位の両校だが、優勝の可能性は残っている。

明大は先週の法大戦を1勝1敗。1回戦はエース竹田祐投手(4年=履正社)の完投勝ちと最高の結果だっただけに、2回戦を落としたのは痛かった。好調だった打線が法大・山下輝を打ちあぐね、2点のみ。丸山和郁主将(4年=前橋育英)は「これ以上、恥ずかしいところは見せられない。明治として、勝ちにこだわっていきたい」と残り4戦全勝を誓った。次週には現在首位の立大戦を残すだけに、他力ながら逆転Vを信じ、勝ち続けたい。

早大は、ここまで2勝止まり。連覇は厳しい状況だが、意地を見せたい。苦戦の要因の1つに、チーム打率2割1分1厘(リーグ5位)にとどまる打線がある。前回法大2回戦を初回の1点だけで敗れた小宮悟監督(55)は「今に始まったことではない。スコアリングポジションに走者を置いて、あと1本が出ない」と指摘した。不振だったエース徳山壮磨投手(4年=大阪桐蔭)は復調を見せているだけに、野手の奮起が不可欠だ。

【第2試合 立大-慶大】

立大は2連勝なら、優勝が決まる。先週の東大戦も2連勝したが、苦しい試合が続いた。1回戦は守備の緩みから失点し、8回2死までリードを許した。2回戦はリーグ戦初登板初先発の荘司康誠投手(3年=新潟明訓)が2回までに3失点。序盤はリードを許した。ただ、開幕から負けなしを続けたことで、4年ぶりの優勝がみえるところまで来た。中盤までにリードを奪い、強力リリーフ陣につなぐのが理想だろう。

慶大は開幕戦こそ法大に無安打1得点で敗れたが、そこから5連勝。首位立大を、わずかポイント0・5差で追う。立大はリリーフが強力だけに、4番正木智也内野手(4年=慶応)を軸とした打線で序盤に主導権を奪いたい。連勝すれば、一気に優勝へ近づく。

【第5週終了時点】

1位 立大5・5点(5勝1分け)

2位 慶大5点(5勝1敗)

3位 法大3・5点(3勝4敗1分け)

4位 明大3点(3勝3敗)

5位 早大2・5点(2勝3敗1分け)

6位 東大0・5点(7敗1分け)

(勝ち1点、引き分け0・5点、負け0点のポイント制)