ソフトバンク工藤公康監督(58)の采配が的中している。

今季初めて左打者8人をスタメン起用し、3回までに6得点。20打席連続無安打だった松田をスタメンから外し、9番甲斐以外は1~8番まで左打者をそろえた。

日本ハム先発のバーヘイゲン対策だった。試合前に工藤監督は「右打者はツーシームがあるので厳しい」と、右の内角に食い込んでくるくせ球を警戒。開幕から三塁でスタメン出場を続けていた松田に代わり、捕手登録の栗原をプロ初の三塁起用するタクトを見せた。2回に安打と四球で無死一、二塁のチャンスを作ると、ベテラン明石が先制の右前適時打。3回にも押し出しと上林の2点適時打などで、バーヘイゲンを3回途中でKOした。

ソフトバンクはこの日勝てば7カードぶりの勝ち越しとなる。連勝は4月21日の楽天戦、同23日のロッテ戦以来約1カ月ぶり。5月に入ってからはまだ連勝がなかった。4回に2点を返されて4点リードとなったが、このまま逃げ切りたい。