大商大が無傷の10連勝で春季リーグを終えた。すでに優勝を決めており、6月の全日本大学野球選手権に出場する。今秋ドラフト候補の福元悠真外野手(4年=智弁学園)は8回に二塁内野安打を放ち、この日は4打数1安打。春季リーグは打率3割5分だった。チームを束ねる主将は試合後「負けたら恥と毎回(ナインに)言っています。9連勝で、最後、落としたら恥。10連勝で、最後まで勝ちきれるようにと思っていました」と話した。プロ4球団6人のスカウトが見守る前で強振を披露。阪神熊野スカウトは「しっかりスイングできる。スイングスピードもあるし、強い打球を打てている」と評価した。

富山陽一監督(56)はリーグ制覇の要因として「(捕手の)碓井でしょう。捕手1人で、防御率も大したもの」と挙げた。碓井雅也捕手(3年=天理)はこの日も上田大河投手(2年=大商大高)と伊原陵人投手(3年=智弁学園)の継投で完封。ともに防御率は0点台だ。碓井は「全国大会は関6の打線より、もっと厳しい。1番から9番までスキがない打線。いかに0点で抑えるか」と全国の大舞台を見据えていた。