6季連続リーグ制覇に逆王手をかけた。2位の東北福祉大が7-3で首位仙台大に逆転勝ち。これで9勝1敗で並んだ。31日のプレーオフで勝った方が、全日本大学選手権(6月7日開幕)切符をつかむ。

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負けられない一戦を劇的勝利で制した。0-2で迎えた8回。同点に追いつきなお1死一、三塁。4番小椋元太内野手(4年=一関学院)が右打席に立った。「同点だったので、気持ち的には楽だったけど、ここで打たないと4番じゃないな」と気持ちを奮い立たせた。カウント2-2からの5球目。内角直球を振り抜いた。打球は三塁手の横を抜けて、勝ち越し適時打を決めた。「どうやって打ったのか覚えていない」と無我夢中で白球に食らいついた結果だった。この回、打者一巡の猛攻で一挙7得点。終盤に絶対王者の底力を見せつけた。

29日の同カード初戦は1-6で完敗。今リーグ戦初黒星を喫した。連敗すれば6季連続リーグ優勝が途切れるなど、逆境に立たされた。それでもナインは平常心を貫いた。小椋は言う。

「いまさら技術はどうにもできない。気持ちを切り替えて臨むことにした」。

難敵・仙台大との「最終決戦」に向けて「最後は総力戦だと思う。向かっていく気持ちを持って、戦っていきたい」と言葉に力を込めた。チーム一丸となって逆転Vを目指す。【佐藤究】