キューバ代表で東京五輪米大陸予選に出場していたソフトバンクのアンディ・ロドリゲス投手(22)が再来日の航空便に搭乗しなかったことについて、三笠杉彦取締役GM(47)が8日、オンラインで取材に応じた。同じ代表チームのモイネロとデスパイネは日本に向かっている。一問一答は以下の通り。

-ロドリゲスが亡命したという報道は事実か

三笠GM 事実としては、日本時間の6月5日に出発3日前のPCR検査をするところに現れなかった。それ以降は音信不通になったということ。今、デスパイネとモイネロは予定通りに飛行機に乗ってますけど、日本時間の昨日(7日)の予定されていた飛行機に搭乗しなかったということが事実関係としてある。当社もそうですし、キューバ野球連盟とも音信不通になっている状態。一部の報道で「契約を破棄したとキューバ野球連盟が発表した」とありましたが、私も原文を確認しましたが、ちょっと日本語訳に語弊がある表現になっている。キューバ野球連盟が発表したことで私たちが認識しているのは、ホークス球団、キューバ野球連盟が本人と契約として定められていることを本人が破って、彼は飛行機に搭乗しなかったというようなことをキューバ野球連盟がお知らせしたということ。

-今後は球団としてどう対応していく

三笠GM 今後も球団内での協議になります。報道上「亡命したのではないか」と言われてますけど、それも明らかではありません。まずは所在の確認をして、我々としては今のところまだ契約を解除するという意向はありませんので、戻ってきてもらいたいなと思います。

-20年1月にコラスが亡命し、制限選手となった。ロドリゲスは育成契約の選手だが、同じように制限選手になることは可能か

三笠GM 育成選手には制限選手というような制度はありません。制限選手として公示をするようなことにはならない。

-亡命となればコラスに続いて2人目になる。球団としてはどう捉えている

三笠GM 今回のキューバ代表チームで4人いなくなられた方がいらっしゃるというようなこと。我々としては、期待している選手。一方で亡命を希望しているのであれば、亡命というのは政治的な行為でもありますので、そういうことについての球団としてのコメントは難しい。社会情勢上、キューバの置かれている状況で、キューバで亡命をしてMLBでプレーしている選手もたくさんいるというような状況を踏まえて、今後はキューバの選手との契約やキューバ野球連盟との関係は、状況が整ってから考えていかなければならないかなという風に思っています。

-米大陸予選が終わって、キューバの選手は1度キューバに戻ったのか

三笠GM フライトはフロリダからの便ですので、アメリカから日本にくるスケジュールでした。