DeNAは西武に2敗1分けとし、交流戦は5カード目で初のカード負け越しとなった。交流戦の順位は4位に転落した。

先発の坂本が粘れなかった。1回にソトの適時打で味方打線が1点を先制したが、その裏、初球を先頭打者本塁打され、同点に追い付かれた。2回にも3安打で2失点。3回には4四死球で押し出しと、制球が定まらなかった。

三浦監督は「悪かったですね今日は。ボール先行でピッチングにならなかった。先頭打者本塁打もインコース狙いが逆球で。前回(ソフトバンクに6回無失点)みたいに、いい投球ができるので、3回持たずに代わるとブルペンにも負担がかかる。責任を持ってマウンドに上がってほしい」と苦言を呈した。

この3連戦は、初戦のピープルズが4回途中7失点、2戦目の中川虎大が4回4失点と、先発3人がいずれも5回持たずに降板した。三浦監督は「3人とも先発として役割を果たせなかった。四球絡み、ボール先行が3人とも続いた」と嘆いた。

先発が早期降板となるため、ブルペンは登板過多の投手が目立つ。山崎康晃がリーグ2位の30試合、砂田毅樹、石田健大が同5位の28試合、三嶋一輝が同9位の27試合、同14位の三上朋也が26試合に登板している。この日も2番手以降の国吉佑樹-三上-石田-桜井は5回1/3を1失点投球と粘りを見せた。三浦監督は「登板過多になっているが、準備で肩をつくってもらって、引き離されないように踏ん張ってくれた」とねぎらった。

11日から札幌ドームに乗り込み、交流戦最終カードの日本ハム戦が始まる。9日の試合で左太もも裏を痛めたオースティンは、軽傷で済みそう。10日はベンチから外れたが、三浦監督は「もう1日大事を取った。打撃に関しては問題ない。走塁で無理させなかった」と説明した。出場選手登録の抹消はせず、北海道遠征にも同行する予定。正念場で主砲の復帰を見込み、球団史上初の交流戦優勝を狙う。【斎藤直樹】