ロッテ有吉優樹投手(30)とDeNA国吉佑樹投手(29)の交換トレードが成立したことが14日、両球団から発表された。

有吉は今季プロ4年目の右腕。19年には開幕ローテーション入りしたが、今季は1軍登板がまだなかった。ロッテ球団を通じ「プロ野球選手として地元千葉でプレーすることができて本当に良かったです。マリンの応援は本当にすごくて、いつもファンの皆様の応援に助けられていました。一番の思い出は昨年7月7日に2018年以来の勝ち投手になったことです。風の強い日でした。ただ、あの試合は無観客だったので、もう1度ファンの皆様の前で勝ちたかったです。マリーンズファンの皆様、熱い応援ありがとうございました。横浜では求められる役割をしっかりとまっとうし、チームの勝利に貢献できるように精いっぱい頑張りたいと思います」とコメントを寄せた。

国吉は09年育成ドラフト1位で横浜(現DeNA)に入団。今季は中継ぎとして18試合に登板し、1勝1敗、防御率5・16。10日の西武戦(メットライフドーム)では2番手として2回1/3で42球を投げて2安打1失点だった。13日までの北海道遠征には同行。日本ハム3連戦ではベンチから外れていた。

19年に球速161キロ(当時NPBの日本人2位タイ)を出したことがある速球派右腕。今季は150キロ台中盤の直球は少なく、主に140キロ台後半のカットボールを中心に投げている。

通算成績は238試合で21勝30敗3セーブ34ホールド、防御率3・87。446回を投げて420三振を奪っている。

国吉は「このたび、千葉ロッテマリーンズに移籍することになりました。育成で入団してさまざまな経験をさせていただき感謝の気持ちです。突然のことで正直寂しい気持ちと、まだ実感が湧いてこないです。リーグは違いますが、野球をすることに関しては変わらないので、移籍してもしっかり自分らしいパフォーマンスを発揮できるように頑張ります。同じ関東のチームなので、試合を見に来ていただけるとうれしいです。約12年間お世話になりました」とコメント。背番号が「92」になることもロッテから発表された。

◆有吉優樹(ありよし・ゆうき) 1991年(平3)3月12日生まれ、千葉・大網白里市出身。東金、東京情報大と地元千葉でプレーを続け、社会人で九州三菱自動車に。会社では車のセールス業務に従事した。16年ドラフト5位でロッテ入団。今季はここまで1軍登板がなく、2軍で8試合に登板し3勝2敗。防御率3・77。プロ通算9勝13敗1セーブ。防御率3・95。最速149キロ。178センチ、87キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸2700万円。

◆国吉佑樹(くによし・ゆうき)1991年(平3)9月24日、大阪府生まれ。秀岳館(熊本)から09年育成ドラフト1位指名で横浜入団。11年に支配下登録され、同年10月4日巨人戦で7回を1失点(自責0)に抑え、プロ初勝利を挙げた。今季はここまで18試合に登板し、1勝1敗、防御率5・16。プロ通算238試合で21勝30敗、防御率3・87。196センチ、106キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸5720万円。