日本ハムのルーキー伊藤大海投手(23)が、交流戦史上初の快挙に挑む。「日本生命セ・パ交流戦」の最終戦となる16日広島戦(マツダスタジアム)で先発予定。

交流戦は、ここまで2戦全勝で防御率1・29。広島戦で6回無失点なら、防御率で12球団トップに並ぶ。交流戦の防御率トップは、チームでは16年大谷翔平投手(26=エンゼルス)以来で、新人となれば史上初。条件クリアで、白星締めなるか。

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日本ハムのルーキー伊藤が、交流戦史上初となる新人での防御率トップを狙う。交流戦最終戦となる16日広島戦での先発へ向け、15日は札幌市内でキャッチボールなど軽めの調整を行い、敵地へ空路、移動。自身3連勝へ「最後を締められるように」と意気込んだ。

交流戦は2戦全勝中で、防御率は1・29。16日の試合で6回無失点なら、現在、交流戦防御率トップのDeNA浜口に並ぶ計算だ。前回マツダスタジアムで先発した3月14日のオープン戦では、広島打線を7回4安打無失点に抑えており「イメージ的には悪くない」。それでも「足を絡めてくる」と機動力を警戒し「走者を出してからの投球だったり、注意しないといけない部分が多くなるので、そこで崩れることなく、落ち着いて投げたい」と慢心はなかった。

交流戦の防御率トップとなれば、チームでは16年大谷(エンゼルス)以来で、伊藤が憧れるダビッシュ(パドレス)を含めて4人目。新人となれば、12球団を見渡しても前例がない。栗山監督は「交流戦は絶対に勝てると思っていた。特殊なボールを持っているし、初見(で攻略するの)は難しい。想定通り」と、右腕の活躍ぶりに納得顔だ。

チームは、この日から長期遠征がスタート。伊藤は「1カ月くらい札幌に戻って来られないので」と散髪し、気合を入れ直した。自身初の3連勝となれば、交流戦勝利数でも最多に並ぶ。“交流戦2冠”で、ペナントレース再開へ弾みをつけられるか、注目だ。【中島宙恵】

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