米ジャイアンツ傘下3Aサクラメントから復帰した巨人山口俊投手(33)が23日DeNA戦(富山)で先発する可能性が20日、浮上した。5日に帰国してから自主隔離期間を終え、この日に川崎市のジャイアンツ球場のファーム練習に初合流。「一番は気が新たに引き締まる。しっかり、チームの勝ちにつながるようにやっていきたい」と気持ちを新たにした。

午前9時からさっそくシート打撃に登板した。増田陸、育成の喜多、保科の若手を相手にそれぞれ3打席ずつ、計9打者に投げ込んだ。増田陸に本塁打を浴び、安打性3本も、スライダー、カーブ、フォークなど、全球種を織り交ぜた。「感覚的には悪くない」と、制球、球威ともにブランクを感じさせない内容で3つの見逃し三振を奪った。今後の調整については「打者と対戦してゲームの中でやっていくしかない。そこで微調整、アジャストできれば」と実戦の中で仕上げていく。

シーズン途中での加入ながら、19年の最多勝右腕にかかる期待は大きい。「(重圧は)ないと言ったらウソになるのでしょうけど。なので結果しかないと思っている」と入団会見でも繰り返し口にした「結果」を強調した。地方球場では通算31試合に登板し、6勝4敗7セーブで防御率1・80をマーク。富山のマウンドはリリーフで登板した横浜時代の11年8月31日巨人戦以来2度目。所属チームが入れ替わって、10年ぶりの北陸の地で「どすこい右腕」の巨人編・第2章が幕を開ける。