今季ヤクルトで、両拳を招き猫のように掲げる謎のポーズが流行している。今季途中から塩見が始め、他の選手にも浸透。本塁打を放った選手が、ベンチに戻るときハイタッチ代わりにやってきた。今では高津監督含め、全員でやるのがお決まり。ベンチの明るい雰囲気を作り出している。

人気スマホゲーム「ウマ娘」の登場人物、ゴールドシップの印象的な決めポーズ「ゴルシポーズ」とそっくり。楽天田中将もSNS上でプレーを公言していることもあり、ヤクルト内でも“トレーナー”がいるかと思われた。発端の塩見にポーズについて尋ねると「通称フェラーリのポーズとか、ナポレオンのポーズと言うんですけど」と意外な答えが返ってきた。

偶然が流行を呼んだ。塩見は「最初僕が塁上でガッツポーズをしたときに、手首が曲がっていたんですよ。『ダサいから止めろ』と哲(山田)さんか、ムネ(村上)か慎吾(川端)さんに言われて」と説明した。見栄えを良くするために、片手から両手でのポーズに変えたところ、馬のような形になった。塩見は「僕はフェラーリだと思っているんですけど、慎吾さんはナポレオンだと。馬ポーズでもありますし…」と名称は未確定のままだ。

このポーズが出るということは、点が入ったということ。見る機会が増えれば、それだけチームも優勝に近づいていく。【湯本勝大】