DeNA大貫晋一投手(27)が5回2失点と好投し、今季初の同一カード3連勝に導いた。

昨季はチーム唯一2桁勝利を挙げたが、今季は4月6日に初勝利して以降、7試合で5連敗。2軍での再調整から復帰即、首位阪神を封じて今季2勝目を挙げた。

3連続二塁打を浴びた後の5回2死二塁、ルーキー佐藤輝を迎えた。この3連戦、DeNA投手陣は「ゴジラ松井秀級」の警戒で臨み、ここまで9打数無安打だった。「スプリットの状態がよくて、腕を振ってコントロールが狙い通り投げられた」と大貫。2-2から137キロで遊飛。思わずグラブをたたいて喜んだ。

昨季の勝ち頭だが、今季は好投しても白星に恵まれなかった。球速を上げようとしたが、力みが取れなくなった。5月27日、2軍で再調整になった。「豆苗」と呼ばれるほど穏やかで真面目な性格。ストレス解消のためウクレレを始めた。「和むような気持ちになります。何よりストレスをためないのが一番」。1カ月でビートルズのレット・イット・ビーが弾ける腕前になると、1軍に昇格した。やはり最高のストレス解消は1軍での好投。「初回のピンチを抑えて、野手の援護があって、リズムよく投げられた」とうなずいた。

阪神戦の同一カード3連勝は、単独首位に浮上した15年4月7~9日(甲子園)以来6年ぶり。三浦監督は「大貫はもっと上を目指してほしい。昨日の阪口が刺激になったかな」。開幕からローテーションを守ってきた浜口が離脱したが、2軍から昇格した先発が2試合連続で好投。しぶとく今季最長タイの3連勝に持ち込んだ。【斎藤直樹】

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▽DeNA桑原(2戦連発の7号ソロなど二塁打が出ればサイクルの3安打) サイクル安打は特に意識していませんでした。最後まで自分らしい打席を送れたことがよかったです。