中日田島慎二投手(31)が757日ぶりの復帰マウンドを1回1安打無失点に抑えた。4点ビハインドの7回に3番手として登板。1死から小園に左前打を許したが、鈴木誠を127キロスライダーで空振り三振に奪うなど、敗戦の中ながら輝いた。

「しっかり緊張した。いつも以上に力んだ。(鈴木誠には)内を使い、外のスライダーが使えた。(無失点が)一番良かった」。19年6月16日ロッテ戦以来、約2年ぶりの1軍マウンドを振り返った。

田島は昨年4月に右肘の靱帯(じんたい)再建手術(トミー・ジョン手術)を受け、同11月下旬から本格的に投球練習を再開。今季は2軍で18試合、1勝1敗1セーブ、防御率1・04の成績を残し、9日に出場選手登録された。「トレーナーや家族への感謝しながら投げたいとブルペンで思っていた。こんなに早く復帰できると思っていなかった」。復活への第1歩をかみしめた。

17年までは守護神として活躍した右腕の復帰に与田監督も「(田島は)修羅場をくぐり抜けてきた投手。チームの力になって欲しい」と目を細めた。この日、今季初登板した守護神経験者の佐藤も1回無失点。ロドリゲスも、キューバ代表として五輪予選での渡米から復帰後、リリーフとして初登板した。後半戦反攻のカギになる「勝利の第2方程式」の候補者が並んだ。

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