阪神矢野燿大監督(52)が21日、ナインに対して、東京オリンピック(五輪)を見て多くの刺激を受けることを望んだ。この日からソフトボールが始まり「そりゃ、(一番の注目は)野球だけど、ソフトボールも、さっきチラッと見たし」と、世界一をかけて戦う姿を画面越しに観戦した。

「投手の上野さんとか、またいろんなことに出て挑戦したりしているわけだから、そういう刺激は…」と、08年北京五輪に続きエースとして戦う上野由岐子投手(38=ビックカメラ高崎)の名前を出しながら、五輪代表選手から矢野監督も刺激をもらっていると話した。

解説者時代に五輪選手を多く取材した経験もある矢野監督は「(他競技には)環境的に恵まれていない人が多い。その中で世界一を目指すのはすごく大変。野球界は恵まれている環境にある」と話す。また、「みんな順調にきているメンバーばかりじゃないから、自分に照らし合わせて、やろうというものもある」と、代表選手が困難を乗り越える姿や人間ドラマを見て、虎ナインも心を揺さぶられ、闘志に火がつくことを期待した。