阪神が同点の8回に佐藤輝明内野手(22)の2戦連続、4戦4発となる決勝のソロ本塁打で勝利した。先発の大卒2年目、小川一平投手(24)は5回3安打無失点と好投。6番指名打者でエキシビションマッチ初出場したベテラン糸井嘉男外野手(39)も3打数2安打と活躍した。

矢野燿大監督(52)の一問一答は以下の通り

-先発の小川について

全体的によかったね。全体的に、まあ。中継ぎやっているところから先発もやってみようかなというところで、カーブもカウントを取れるところもあったし。真っすぐも切れとか、そういうのはまあまあ、よかったかなと思う。

-緩急とかもすごく効いていたし、また次に見たくなるような内容では

今の先発のとこに入ってくるというところでは、5回をゼロ点に抑えたという結果はすばらしいし、俺も認めている。でも、中身的には、やっぱり、もうちょっと上げないと。追い込んだところで、結果、勝負に行けていないボールでスリーツーになって、結果、打ち取ったとしても、それは、じゃあ1軍で通用するのかと。アウト、結果ゼロというところには、なんていうのかな、まだレベル的には上げる必要がある。球数的にも、もう1個早い段階で勝負して、自分がどういうふうな打ち取り方をイメージしているのか、どうやって打たせるのか、空振りを取るのか、フライを打たせるのか。そういうところまで追い求めて投げるということで、そういう意識が高まっていく。こっちも見たいのは見たいけど。まずはファームでしっかり。今の状態はこっちで確認したんでね。ファームでしっかり投げて、そこで結果や報告や、そういうものがあれば呼ぶことも、もちろんあるけど。本人にも伝えたけど。1軍で勝つというところでは、いい課題が見つかったと思う。

-佐藤輝が8回に内角打ちでソロ本塁打

あれは打つでしょう。克服って。1回でね。攻められているところは、あそこじゃないんでね。

-エキシビション4試合で4発

仕留められている。あれをファウルにしたり、調子が悪くなったらあれがファウルになったり、凡打になったりしてるところを仕留められてるってところが、前半もそれができてた部分はあったし、じゃあインコースのインハイの本当にいい球を打てるのか、これは輝以外でもなかなか打てない。だから打てるように引き込んでいくことが必要。前段階としてはあれを一発で仕留めるっていう状態が今のテルのいいところ。いかにそういうところに引き込んでいくかっていうのが、今のこれから後半のアイツの中の課題になる。第一段階というか前段階はクリアできてる。あれがインコース打てたからいいでしょ、っていうことにはオレはつながらないと思う。打球も素晴らしかったし、一発で仕留められたっていうことは最高。

-追い込まれると迷うのか

追い込まれると誰でも迷う。ほぼほぼ2割5分打ててもすごいんやから。2割下がる、1割台になるんだから、それを仕留めるっていうのは、ほぼほぼ共通してるバッターね、3割安定して残してるバッターは追い込まれてもその率が高いから、3割ってところは打てるんで。まあ、ホームランを打つやつは基本的には、三振も多くなる傾向にはあるし、でも、追い込まれても、甘いところに投げられないプレッシャーは相手バッテリーとしてはある。早いカウントで仕留めるっていうのは、課題やし、早いカウントでストライクを投げざるを得ないような状況に引き込むのが必要なところかなと思う。

-糸井もアピール

2本打てたっていうのは、あいつ自身も『よし、またいくぞ』っていう気持ちになっていると思うし、まあ、走塁なんかもね。しっかり今日も偽装スクイズとか、最後のスライディングとか、そういうところでもしっかり走れているっていうのは、まあまあ体の状態もいいみたい。嘉男が元気だとベンチも盛り上がるんでね。

-7回無死二、三塁で追加点を取ることができれば一番良かったが

まあまあそれは追加点を取るのであればもちろん右の代打とかね。島田も頑張ってやってきたし、こっち来てもいい結果出してきているから。絶対勝つための試合をやっているわけじゃないから。そういうところでは島田がこういうことできるんやなとか、暖(小野寺)がこういうことできるんやな、小川がこういうピッチングできるんやなというのを確認しながら、こっちがどうチョイスしていくかというところやから。いろんなサインの確認もあるし。

-井上がファームでかなり打っているが、試すことは

1、2試合試すことはできるんだけど。俺はまだ物足りないと思っているし。その結果、俺も映像を見たりしているけど。結果打っているからということじゃなくて、今の順番的に言うと、暖を追い越せるようなことをしているのかというと、まだそういうふうに見えないし、もっともっとアピールしてもらわないと。

阪神ニュース一覧はこちら―>

セパ勝敗表はこちら―>