創設49年目で初の日本選手権出場となった稲城が、優勝候補の佐倉との関東連盟勢同士の対戦を6-1で制し、ベスト8に進出した。主将でエースの平嶋桂知(かいち、3年)が6回1失点の好投、4番の奈良飛雄馬捕手(3年)が3打点と、バッテリーが活躍した。同じく関東連盟勢の対戦となった江戸川中央―武蔵府中は、江戸川中央が4-0と、先発小泉敦裕(3年)の完封で8強入りした。関東連盟勢は東練馬、水戸も勝ちあがり、4チームが準々決勝に進んだ。

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江戸川中央が先発小泉敦裕(3年)の完封で武蔵府中を破り、ベスト8に進んだ。1回、先頭の染田棟煌(むねまさ、3年)がいきなり右翼線に二塁打を放ってつくったチャンスに四球や相手失策もあって2点を先制。3回には5番浅岡右己(ゆうき、3年)が流し打ちの右越え本塁打を放って貴重な追加点を挙げた。屋代剛一監督は「小泉が頑張ってくれた。5回投げてくれたらと思ったら、最後までしっかり自分の投球をしてくれた」とほめた。浅岡については「武蔵府中とのジャイアンツカップの決定戦(5-6で敗退)で4打席4三振。相当悔しがっていた。引きつけてしっかり打てと言いましたが、まさか本塁打とは」とこちらはびっくり。殊勲の小泉は「いつもより変化球がよかった。力で抑えようとせずに、打ち取る投球をしようと思った。先制してくれて、浅岡が本塁打を打ってくれてありがたかった」と話した。浅岡は「右方向に打つのが得意なんです」と胸を張り「ジャイアンツカップの決定戦で迷惑をかけたので、何とかチームのためになろうと思った」と、悔しさを晴らした。ベスト8進出に2人は「優勝する力はあります」と口をそろえた。

 

▽2回戦(関東連盟所属チーム関連)

稲城6-1佐倉

江戸川中央4-0武蔵府中

東練馬2-0神戸中央

水戸6―1北摂