未来の侍ジャパンを狙うDeNA森敬斗内野手(19)が、プチスランプを脱した。

7回2死、秋吉の直球を捉え、カウント1-2から左中間を破った。「2ストライクと追い込まれ、ボールを呼び込んで近くで打とうと。真っすぐにしっかり対応できた」。エキシビションマッチでは、試合前まで13打数1安打6三振と打撃で苦しんでいた。「長く見て強い打球をと意識していた。引っ張りばっかりだと見切りが早くなる」。逆方向への打球を意識することで、悪癖を矯正していた。

左中間の打球にもかかわらず、チームトップクラスの快足で三塁を陥れた。三浦監督は「足で二塁打を三塁打にできる選手」と評価した。二遊間は開幕スタメンだった柴田竜拓が、この試合から1軍に復帰。前半戦でチームをけん引した牧秀悟に、伊藤裕季也もエキシビションマッチで台頭。ベテランの大和も存在感がある。三浦監督は「競争ですからね。高いレベルで意識を持ってもらわないと。チームに刺激になる」と話した。

東京五輪から刺激を受けている。静岡出身の森は、高卒2年目の19歳。1学年上には、同じ静岡出身で卓球の伊藤美誠がいる。サッカーの久保建英は同学年だ。「同世代の選手が活躍してるのを見ると、サッカー久保建英選手とかトップで活躍してるのは刺激を受ける。自分も早く同じ舞台で戦いたい」。野球の五輪代表、侍ジャパンは高卒4年目の西武平良海馬投手(21)が最年少。まずはチームでレギュラーを取り、同年代のトップをきって侍入りを狙う。【斎藤直樹】