広島ケビン・クロン内野手(28)が8日、マツダスタジアムで行われた1軍練習に合流した。6月14日の出場選手登録抹消から約2カ月ぶり。投内連係やフリー打撃で汗を流した。

来日1年目の今年は42試合で打率2割3分1厘、6本塁打、16打点。一定の長打力を示した一方で確実性を欠いた。課題克服のため、2軍ではスイングの始動を修正。グリップが体から離れて振り出していた悪癖を体に近づけて始動して、コンパクトに振る形を徹底した。

2軍では打率2割4分4厘、7本塁打、11打点も、7月29日に2軍を視察した佐々岡真司監督(53)は助っ人の変化を感じた。「落とす時にいろいろ注文を出して、それが修正できれば上げるという話をしていた。なかなか結果は出ていないんだけど、先日(由宇へ)見に行った時に、多少なりとも修正できているというのが感じ取れた。一発のある助っ人の力はやっぱり欲しい」。9日からソフトバンクとのエキシビションマッチ2試合で再昇格のテストを行う。

クロンは日本球界に適応しようと取り組み、ようやく再昇格のチャンスを得た。「このままやっていけばいい結果が残せる自信のようなものもついてきた」。バットで再昇格をつかみ取り、後半戦巻き返しの切り札に名乗りを上げる。【前原淳】

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