注目のマウンドだ。ロッテ佐々木朗希投手(19)が15日のオリックス戦(ZOZOマリン)に先発する。プロ2年目の今季は、前半戦は5試合に先発しプロ初勝利を挙げるも、1勝2敗の防御率3・76。14日の前日練習後には「ふがいない投球が続いたので、後半戦で取り返せるように」と気持ちを引き締め直した。

これまで以上に、ファンの視線がスピードガンに集まりそうだ。5回1失点にまとめた3日のエキシビションマッチ中日戦(バンテリンドーム)では、プロ入り後の実戦で最速の158キロを2球投げた。157キロも投げ、直球の平均球速は155キロに迫った。5月の初登板時と比べると、明らかに直球の迫力が高まっている。

それでも、本人に球速への意識はない。求めるのはチームの勝利のみ。「(練習試合とは)環境がまた違うと思うので、どうなるか分からないですけど、自分のいい投球ができるように頑張りたいと思います」と細心の注意を払う。初対戦となるオリックス打線。天候も心配される状況ながら、ここまでロッテ投手陣が苦しんでいる吉田正、杉本の中軸にどう投げ込んでいくかも注目される。【金子真仁】