代打の神様ヤ! ヤクルト川端が、一振りでチームを勝利に導いた。

同点の7回2死二塁で代打に立つと、中日福谷の4球目をたたきつけ、三塁へ勝ち越しの内野安打を放った。「打った瞬間はちょっとヤバイと思ったんですけどヒットになってほんとに良かったです」。これで今季代打では47打数17安打の打率3割6分2厘と驚異の好成績を残している。

プラス思考が好結果を生む。終盤の勝負どころで起用されることが多いが「打てなかったらどうしようとかマイナスなことを考えず、絶対打ってやるんだ、俺がヒーローになってやるんだくらいのプラス思考で打席に入っている」という。 縁のある静岡で強さを見せた。この日を含め通算8試合で22打数10安打の打率4割5分5厘。その秘訣(ひけつ)を聞かれ「奥さんの実家、地元でもあるので、親戚とかいろいろ来てくれたみたいで。その前で打ててよかった」と笑顔。自身は大阪出身だが、今日香夫人の出身地できっちり結果を出し続ける。

チームは後半戦に入って4勝2敗。2位巨人に0・5ゲーム差でがっちり食らいつく。「3位でいい位置にいる。なんとか優勝争い、最後までいきたいです」。頼れる代打の神様が、今後も勝利の“立ヤク者”となる。【鈴木正章】

▽ヤクルト高橋(7回途中1失点でゲームメーク)「今日はピンチの場面でギアを上げてしっかり押し込むことができました。最後、投げ切れなかったのが反省点です」