ソフトバンク千賀滉大投手(28)が「真夏の怪投」で、今季3勝目を挙げた。6回までは6四球を出しながら、無安打無失点。7回1死から連打され、自身2度目のノーヒットノーランにはならなかったが、7回0封で勝利を呼んだ。「本当に良くなかったんですが、なんとかしなくちゃいけないと。絶対勝つという気持ちで行って、それができて一安心しました」と表情を緩めた。

初回から荒れた。2四球で一、二塁と先制のピンチを背負うも無失点。4回は3番森からの打順で四球、三振、四球、三振、四球で2死満塁。最後は岸を空振り三振に斬り、打球を前に飛ばさせることなく大ピンチを無失点でしのいだ。

7回1死、この日初安打となる岸の打球が右前に弾んでも、表情を変えることなく打球を見つめた。「ヒットがないというか、あれだけ四球を出していたら何も思うことはないです。何も気にしていなかった」。1死一、二塁から落ち着いて後続を断ち、今季最多132球できっちり役目を果たした。工藤監督も「ヒットは打たれてないし、つながれてうんぬんではない。良かったのかなと思う」とほめた。

これで、五輪を終えてからの後半戦は2試合で計13回を無失点。自身2連勝で、ケガに泣き、自己ワースト10失点もあった前半戦の悪夢から解き放たれつつある。「1週間のぼくが投げるときだけは負けちゃいけないと思って投げている」。エースが、逆転Vを狙うタカの中心にいる。【山本大地】