逆転優勝を狙う楽天にピンチが訪れた。守護神・松井裕樹投手(25)が26日、出場登録を抹消された。25日の練習中に右太ももを痛め、仙台市内の病院を受診していた。石井GM兼監督は「10日(で復帰)は無理ですね。全治、まあでも1カ月近くかかると思いますけど」と話し、長期離脱する見通しを明かした。

松井は開幕から抑えを務め、ここまで43試合に登板して0勝2敗、防御率0・63。リーグ2位の24セーブで貢献してきた。石井GM兼監督は「みんなで一致団結してやってもらえばいい。痛いですけど、しようがない。チームが背負った試練だと思う」。25日のオリックス戦は同点の9回を宋家豪に任せ、この日は森原を昇格させた。

チームは首位オリックスを射程圏内に捉える位置につけている。次はロッテ3連戦と、上位死守へ大事な対戦が続く。27日に先発予定の田中将は「本人が一番残念に思ってるでしょう。嘆いて戻ってくるわけでもない。自分たちが今どれだけやれるのか見せるチャンスだと思いますし、みんなでしっかりとカバーしていくことが大事」。投手陣一丸となって、守護神不在をカバーする。【鎌田良美】